2006年9月26日火曜日

ことばについて

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こんにちは!名古屋支店の書記です。

ビジネス文書の挨拶文、
「一雨ごとに涼しくなって参りました」がまさにぴったりな気候です。
今年の秋も、そろそろですね。

さて、今回はことばについてお話します。
学生の皆さんは正しい日本語・敬語が使えますか?
入社してから6か月目になりますが、私はまだまだ敬語が上手に使えません。
上司への報告や会話の際に詰まってしまったり、言い直すことが度々あります。
上司と話をする時はいつも緊張します。気を抜くと普段使いのことばが出てきて、意思の疎通がうまく出来ないのです。
生粋の日本人同士が母国語で話しているというのに、お互いの言いたい事が伝わらないだなんて、おかしいと思いませんか?
でもこのカルチャーショック、冗談ではなく、本当に起こるのです。
以下に書くのは、その代表例です。

皆さんは「これってホメことば?」という歌をご存知ですか?
先日、ラジオで偶然耳にしたのですが、NHKのみんなのうたで放送されている「ことば」をテーマにした歌です。
歌詞の中に取り上げられているのは、「なにげに」、「フツーに」の2つ。
1番では会社の同僚とカラオケに行った時の場面です。十八番を歌って後輩に言われた、
「課長、なにげに歌うまいっすね!」という言葉。疑問に思って、意味を聞くと
「なにげに=けっこう」ということらしい。部長は早速その言葉を使ってみます。

「なにげに勉強になりました。」

2番では、娘さんとお寿司を食べに行ったときに、彼女が発したお寿司の感想。
「パパ、フツーに美味しいよ。」またまた意味を聞き出すと、
「フツーに=わりと」ということらしい。
どうやら喜んでくれたのだということを理解すると、パパは娘さんに答えます。

「パパもフツーにうれしいよ。」

これを読んだ時に、「なにげに」も「フツーに」も使うでしょ、と思った方、
その時点でもうカルチャーショック予備軍です。
私も初めは、思っていたんです。
フツーに使うよね、と。
しかし、正しい日本語を使う大人には、
この言葉が自分たちとは違った認識で伝わってしまうのです。
二つの言葉の正しい意味は以下の通りです。
・何気(なにげ)=辞書には載っていない。「何気ない」の「ない」が取り去られことにより、意味合いとしては「何気ない」の反対語となる。
(※参考 ・何気ない=はっきりした考えや意図がなくて行動するさま。また、そのように見えるさま。さりげない。)
・普通(フツー)=特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。
(「大辞泉」より)
普段使っている「なにげに」、「フツーに」とは随分違った意味ではありませんか?
なんとなくフィーリングで伝えたいことが伝わる学生生活と違って、社会に出ると「正しい日本語」は必須です。
ですので、正しい日本語というものをきちんと話そうと、今のうちから心がけることをお勧めします。
照れないで、先生やバイト先の上司に使ってみてください。それが正しい日本のことばなのです。
でも、慣れないうちはまるで英語の直訳のような文になってしまい、話し続けていると疲れてしまいます。
そんな時は、甘いものでも食べてちょっと休憩しましょう。

「あー!!このモンブランマジやばいっ!(ノ▽<*)」 ・・あれ、どこか間違ってましたか?




(まだまだ日本語を使いこなすには時間がかかりそうです。)